ChatGPTの安全判定で開発チャットが進めなくなったとき、作業を復旧した方法

AI開発チャットが進めなくなった際の復旧方法を紹介するKOTO WORKSブログのアイキャッチ AI活用

AIと一緒にWebアプリを開発していると、一つのチャットが設計書と作業記録を兼ねるようになります。そのため、途中でメッセージを送れない状態になると、単に質問を言い換えるだけでは作業を再開できないことがあります。

KOTO WORKSでも、自作Webアプリの開発中にChatGPTで「コンテンツが削除されました」と表示され、同じ開発チャットでの継続が難しくなったことがありました。この記事では、ChatGPTの安全判定の仕組みを推測するのではなく、正常だった地点から必要な開発コンテキストを整理し、新しいチャットへ移して作業を復旧した流れを紹介します。

発生した問題

自分で管理しているWebアプリをAIと一緒に開発していたとき、管理者画面の操作と確認を依頼したタイミングで、次のメッセージが表示されました。

コンテンツが削除されました
このコンテンツは利用規約または利用規定に違反している可能性があります。

ChatGPTで「コンテンツが削除されました」と表示された画面
実際に表示されたエラー画面をもとにした画像

この表示が出た正確な理由は分かりません。管理者画面の操作を依頼したこと自体が原因だった、と断定できる情報もありません。ここでは、管理者画面の操作を依頼したタイミングで発生した、という事実にとどめます。

一度エラーが出ると、チャットの継続が難しくなった

一度このChatGPTエラーが出た後、同じチャット内ではアプローチを変えても高い頻度で同じメッセージが表示されました。体感では7~8割ほどで、AI開発の作業をほぼ継続できない状態でした。

今回の環境では、やり取りを重ねるほどエラーが出やすくなったように見えました。会話履歴全体が以降の判定に影響している可能性を疑いましたが、これは経験から考えた仮説です。ChatGPTの内部仕様は確認できず、実際の判定理由も分かりません。

最初に試した5つの方法

原因を直接質問

最初に、NGになっている原因を回答してほしいと質問しました。しかし、同じメッセージが表示され、原因を確認するところまで進めませんでした。

原因を伏字で質問

次に、原因に当たる部分を伏字にして説明してほしいと質問しました。この方法でも状況は改善しませんでした。単語の見せ方を変えるだけでは、開発作業の継続にはつながりませんでした。

別チャットで言い回しを相談

別のチャットで「安全に依頼できそうな言い回し」について相談し、その回答を本筋の開発チャットへ貼り付けました。それでも、元のチャットでは同じエラーが高い頻度で発生しました。

問題発生前まで戻って再編集

エラーが出る直前まで会話をさかのぼり、対象メッセージを編集して指示を出し直しました。この方法でも、今回のチャットでは安定して作業を続けられる状態には戻りませんでした。

新規チャットへ直接引き継ぎ

新しいチャットを作り、「本筋のチャットを引き継いで」とだけ依頼する方法も試しました。しかし、元チャットに蓄積していた仕様や実装状況、注意点までは十分に伝わらず、作業継続に必要なコンテキストが不足しました。

最終的に解決した方法

有効だったのは、問題が発生した直後の履歴をそのまま持ち込むのではなく、正常に会話できていた地点で引継ぎ情報を作り直す方法でした。具体的には次の手順です。

試した方法と、最終的に作業を再開できた流れを整理すると、次のようになります。

ChatGPT開発チャットで改善しなかった方法と復旧ルートの比較フロー
改善しなかった方法と、実際に作業を再開できた復旧ルート
  1. エラーが発生する直前まで、元の開発チャットをさかのぼる。
  2. 正常だった地点で、現在までの開発状況・仕様・注意点・残作業を引継ぎ情報として書き出すよう依頼する。
  3. AIが生成した引継ぎ情報をコピーする。
  4. 新しいチャットを作成する。
  5. 引継ぎ情報を新しいチャットへ貼り付ける。
  6. 内容を確認してから、開発作業を再開する。

別チャットに引き継ぐので、現在までの開発状況・仕様・注意点・残作業を、引継ぎ情報として書き出してください。

Gitで問題が起きる前のチェックポイントへ戻り、必要な変更だけを整理して新しい作業ブランチへ移す感覚に近いかもしれません。この方法で、必要な開発情報を保ちながら、新しいチャットで作業を再開できました。

なぜこの方法で復旧できたのか

ここからは、今回の経験から考えた仮説です。正常だった地点で引継ぎ情報を作ることで、目的、実装済みの機能、未完了の作業、制約、テスト状況といった開発に必要な情報を整理できました。一方で、問題発生後に重ねた試行錯誤は新しいチャットへ持ち込まずに済みました。

これが判定へどう作用したかは確認できません。ただ、コンテキストを明示的に再構築したことで、新しいチャット側が開発作業を理解しやすくなったことは、再開できた理由の一つだと考えています。

今後同じ状況になったら

同じ状況になった場合は、一つのチャット内で言い換えを繰り返す前に、次の順序で対応します。

  • 問題が発生する前の、正常だった地点を確認する。
  • 目的、仕様、完了済み作業、残作業、対象ファイル、テスト結果、注意点を引継ぎ情報として整理する。
  • 新しいチャットへ引継ぎ情報を移す。
  • 新しいチャットで認識を確認してから、必要な開発作業だけを再開する。

長期のChatGPT開発チャットでは、普段から節目ごとに仕様と進捗を短くまとめておくと、トラブル時のChatGPT引き継ぎにも役立ちます。

まとめ

今回の「ChatGPTでコンテンツが削除されましたと表示される」問題では、同じチャット内で質問の形を変え続けても改善しませんでした。正常だった地点まで戻り、必要な開発コンテキストを引継ぎ情報として整理してから新しいチャットへ移すことで、作業を再開できました。

これはChatGPTの利用規約違反の判定理由を特定する方法ではなく、安全判定の仕組みを操作する方法でもありません。開発記録を整理し、必要な情報だけで作業環境を再構築するための復旧手順です。

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